結弦と大輔(中編) [銀盤のイケメン]
「羽生結弦って、ベガッ太さんにセクハラされてたフィギュアの男の子」
…と言えば、一部のサッカーファンには通じるとか通じないとか。
さて、我々日本人は“がんばる子ども”がやたら好きです。
プロ野球より甲子園が人気だったり、
普通の陸上競技より箱根駅伝がメジャーだったり、
少年少女が努力する姿にめっぽう弱い。
やはり日本はお百姓さんの国。
何かが「育つ」のを見るのが、本能的に嬉しいのかも知れません。
羽生結弦は、まさに今、育っている真っ最中の選手です。
鮮烈なシニアデビューから2年。
今年はカナダ伯楽オーサーコーチに教えを請い、
SPでの世界最高得点を叩き出して、NHK杯で優勝するまでに至りました。
ドラゴンボールにたとえると、
最初の冒険を終えて、亀仙人のもとで修行を積み、初出場の天下一武道会で大健闘!!
…でも、まだまだ世の中には上がいるんだなぁ、というあたりに相当します。
優勝を意識しすぎると自滅してしまう未熟なメンタルも、
冒頭からノリノリすぎると途中で尽きてしまう未熟なスタミナも、
かえって萌え要素にしてしまう、“若さ”!
オバハン臭いこた言いたくないけど、
多くの女性ファンが、まるで母のよーな気もちで、羽生結弦を見守っています。
会場を埋め尽くす、5,000人もの母の大群(笑)!!
少年はあっと言う間に青年になります。
ドラゴンボールもすぐにパワーインフレが訪れます。
育つのを見るのが好きな民族にとっては、一瞬たりとも見逃せない、今の結弦。
今年の結弦は、今年のうちしか見られない。来年の結弦は、再来年にはもう見られない。
いわゆる「17歳! まさに今が旬ッ!!」
髙橋大輔までが、
「(結弦に向かって)17歳でしょ? …ヤバイよねぇ(笑)」
と言いだす始末です。
…と言えば、一部のサッカーファンには通じるとか通じないとか。
さて、我々日本人は“がんばる子ども”がやたら好きです。
プロ野球より甲子園が人気だったり、
普通の陸上競技より箱根駅伝がメジャーだったり、
少年少女が努力する姿にめっぽう弱い。
やはり日本はお百姓さんの国。
何かが「育つ」のを見るのが、本能的に嬉しいのかも知れません。
羽生結弦は、まさに今、育っている真っ最中の選手です。
鮮烈なシニアデビューから2年。
今年はカナダ伯楽オーサーコーチに教えを請い、
SPでの世界最高得点を叩き出して、NHK杯で優勝するまでに至りました。
ドラゴンボールにたとえると、
最初の冒険を終えて、亀仙人のもとで修行を積み、初出場の天下一武道会で大健闘!!
…でも、まだまだ世の中には上がいるんだなぁ、というあたりに相当します。
優勝を意識しすぎると自滅してしまう未熟なメンタルも、
冒頭からノリノリすぎると途中で尽きてしまう未熟なスタミナも、
かえって萌え要素にしてしまう、“若さ”!
オバハン臭いこた言いたくないけど、
多くの女性ファンが、まるで母のよーな気もちで、羽生結弦を見守っています。
会場を埋め尽くす、5,000人もの母の大群(笑)!!
少年はあっと言う間に青年になります。
ドラゴンボールもすぐにパワーインフレが訪れます。
育つのを見るのが好きな民族にとっては、一瞬たりとも見逃せない、今の結弦。
今年の結弦は、今年のうちしか見られない。来年の結弦は、再来年にはもう見られない。
いわゆる「17歳! まさに今が旬ッ!!」
髙橋大輔までが、
「(結弦に向かって)17歳でしょ? …ヤバイよねぇ(笑)」
と言いだす始末です。
結弦と大輔(前編) [銀盤のイケメン]
夜行バスに乗って早朝5時に仙台に着いて、
塩釜の魚市場でマグロみっちりの海鮮丼を朝食にして、
海苔100枚と煮干し1kg買って、
鹽竈神社で初穂曳に出くわして、
仙台駅に戻ってずんだ茶寮に入って…
え? 何をしに行ったのかって?
フィギュアのNHK杯を見に行ったに、決まってるじゃないですか!!
デイヴィス&ホワイト! 長洲未来! エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ!
ハビエル・フェルナンデス! 真央ちゃんにあっこちゃん!
ああ… 髙橋大輔!!
すごいすごい、本物のオリンピアンよ! 本物のメダリストよ!
この人たちに比べたら、ホークスの選手なんて見飽きてるッ(暴言)!!
生観戦はテレビと違って、顔の細かい表情までは全然見えません。
当たり前だけど、ひたすら「全身」を見るようになるわけです。
顔の表情ではなく、体全体の表情が、フィギュアで言う「表情」なのです。
今回リネンが観戦したのは、初日のショートプログラムでしたが、
遠目に見ただけでも、いや、遠目に見るからこそ、
羽生結弦の全身からは、若さが顕れておりました。
それに比べて、髙橋大輔の老練ぶりときたら(笑)
宮城開催の大会で、地元出身であり被災者の一人でもある少年が優勝。
3度目のオリンピックを狙う、絶大な人気の国内エースが2位。
ファン的にもテレビ的にも、最良の結果が出たのではないでしょうか。
でも、なんだろう。
この二人が並んでるのを見ると、なぜか、
『俺たちフィギュアスケーター』という映画名が頭をよぎるんだよね。
塩釜の魚市場でマグロみっちりの海鮮丼を朝食にして、
海苔100枚と煮干し1kg買って、
鹽竈神社で初穂曳に出くわして、
仙台駅に戻ってずんだ茶寮に入って…
え? 何をしに行ったのかって?
フィギュアのNHK杯を見に行ったに、決まってるじゃないですか!!
デイヴィス&ホワイト! 長洲未来! エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ!
ハビエル・フェルナンデス! 真央ちゃんにあっこちゃん!
ああ… 髙橋大輔!!
すごいすごい、本物のオリンピアンよ! 本物のメダリストよ!
この人たちに比べたら、ホークスの選手なんて見飽きてるッ(暴言)!!
生観戦はテレビと違って、顔の細かい表情までは全然見えません。
当たり前だけど、ひたすら「全身」を見るようになるわけです。
顔の表情ではなく、体全体の表情が、フィギュアで言う「表情」なのです。
今回リネンが観戦したのは、初日のショートプログラムでしたが、
遠目に見ただけでも、いや、遠目に見るからこそ、
羽生結弦の全身からは、若さが顕れておりました。
それに比べて、髙橋大輔の老練ぶりときたら(笑)
宮城開催の大会で、地元出身であり被災者の一人でもある少年が優勝。
3度目のオリンピックを狙う、絶大な人気の国内エースが2位。
ファン的にもテレビ的にも、最良の結果が出たのではないでしょうか。
でも、なんだろう。
この二人が並んでるのを見ると、なぜか、
『俺たちフィギュアスケーター』という映画名が頭をよぎるんだよね。
パトリックのバカ! 93点って!! [銀盤のイケメン]
世界フィギュアの東京大会は、地震のために中止になりましたが、
代わりにモスクワで開会を迎えました。
男子シングルSPが終わったところで、
首位はカナダのパトリック・チャン。
93点って!!!
ちなみに2位につけた我らが信成が81.81点。以下大混戦。
93点って!!!!!
リネンの願望 I.S.S.A.独自の見解としては、
ソチ五輪では小塚くんが金メダルを獲る予定なのですが、
そこで最大のライバルとなりそうなのが、このパトリック・チャンなのです。
小塚くんと互角のスケーティング技術を持っています。
でも、これまでパトリックは4回転を跳んだことはありませんでした。
「4回転を身につけない限り、小塚くんの敵じゃないねー」と、リネンは思っていたのです。
そんなおり、最近ルールが変わって、
4回転ジャンプのリスクが減り、得点が出やすくなりました。
すると!
するとこのパトリック・チャンは、
「そんなら跳ぶよ♪」とばかりに、いとも簡単に、
プログラムに4回転を加えてきたのです!(しかも高精度!)
彼は、4回転が跳べなかったんじゃない。
戦略的に、跳ばなかっただけだったのです。
パトリック、恐ろしい子!!
スケートは正確で、
4回転ジャンプの成功率も高くて、
なにより、演技に品がある。
アジア系の顔立ちをしたイケメンで、
西洋人の明るさを持っている。
極上の敵キャラの登場ですよ!
代わりにモスクワで開会を迎えました。
男子シングルSPが終わったところで、
首位はカナダのパトリック・チャン。
93点って!!!
ちなみに2位につけた我らが信成が81.81点。以下大混戦。
93点って!!!!!
ソチ五輪では小塚くんが金メダルを獲る予定なのですが、
そこで最大のライバルとなりそうなのが、このパトリック・チャンなのです。
小塚くんと互角のスケーティング技術を持っています。
でも、これまでパトリックは4回転を跳んだことはありませんでした。
「4回転を身につけない限り、小塚くんの敵じゃないねー」と、リネンは思っていたのです。
そんなおり、最近ルールが変わって、
4回転ジャンプのリスクが減り、得点が出やすくなりました。
すると!
するとこのパトリック・チャンは、
「そんなら跳ぶよ♪」とばかりに、いとも簡単に、
プログラムに4回転を加えてきたのです!(しかも高精度!)
彼は、4回転が跳べなかったんじゃない。
戦略的に、跳ばなかっただけだったのです。
パトリック、恐ろしい子!!
スケートは正確で、
4回転ジャンプの成功率も高くて、
なにより、演技に品がある。
アジア系の顔立ちをしたイケメンで、
西洋人の明るさを持っている。
極上の敵キャラの登場ですよ!
高橋大輔~ラテンより出でてラテンよりラテン~ [銀盤のイケメン]
つまりね、(なんだ突然)
フィギュアスケートのような、
観客やジャッジにアピールしてナンボの、
100%欧米型な競技においてですよ、
日本が“強豪国”になる日が来ようとはなぁ…!!
ということです。
グランプリシリーズを通じて、男女それぞれ6位までの選手が、
栄えあるグランプリファイナルに出場できるわけですが、
その12人のうち、6人が日本人なわけですよ。
黄金期の到来ですよ、完全に。
で、中でもエースの高橋大ちゃんが抜群なんですね。
世界から“ラテン系の名手”と呼ばれてもいいくらいです。
それは、「日本人にしては」とかいう話じゃありません。
ハッキリ言うけど、
今、タンゴとかマンボとかの曲を滑らせたら、
大ちゃんより上手いという選手は、まずいません!
なんだかんだでクラシック系が主流、という事情ももちろんあるけど、
「ラテン音楽なら、高橋でしょー!」って、
日本だけでなく、世界中のフィギュアファンが、
思ってくれてるんじゃないかなぁ。同邦人の欲目かしら。
だって、だって、
大ちゃんが今季掲げたテーマは、「暑苦しく!!!」でしょ。
暑苦しさをテーマに掲げて、
あのアモディオ君に勝つって、
すごくない?!
ブラジル生まれのフランス人であるアモディオ君より、
さらに暑苦しいって!!(笑)
ほんと、日本人にしとくにゃ惜しい。
でも日本人の誇り。
2010年のグランプリファイナルは、
本日12月12日から開幕です。
録画の準備はいいですか?!
SP、FS、エキシビも忘れずに!
フィギュアスケートのような、
観客やジャッジにアピールしてナンボの、
100%欧米型な競技においてですよ、
日本が“強豪国”になる日が来ようとはなぁ…!!
ということです。
グランプリシリーズを通じて、男女それぞれ6位までの選手が、
栄えあるグランプリファイナルに出場できるわけですが、
その12人のうち、6人が日本人なわけですよ。
黄金期の到来ですよ、完全に。
で、中でもエースの高橋大ちゃんが抜群なんですね。
世界から“ラテン系の名手”と呼ばれてもいいくらいです。
それは、「日本人にしては」とかいう話じゃありません。
ハッキリ言うけど、
今、タンゴとかマンボとかの曲を滑らせたら、
大ちゃんより上手いという選手は、まずいません!
なんだかんだでクラシック系が主流、という事情ももちろんあるけど、
「ラテン音楽なら、高橋でしょー!」って、
日本だけでなく、世界中のフィギュアファンが、
思ってくれてるんじゃないかなぁ。同邦人の欲目かしら。
だって、だって、
大ちゃんが今季掲げたテーマは、「暑苦しく!!!」でしょ。
暑苦しさをテーマに掲げて、
あのアモディオ君に勝つって、
すごくない?!
ブラジル生まれのフランス人であるアモディオ君より、
さらに暑苦しいって!!(笑)
ほんと、日本人にしとくにゃ惜しい。
でも日本人の誇り。
2010年のグランプリファイナルは、
本日12月12日から開幕です。
録画の準備はいいですか?!
SP、FS、エキシビも忘れずに!
小塚崇彦~今季の彼のカッコよさは異常です~ [銀盤のイケメン]
解説の田村岳斗をして「格が違う」とまで言わしめた、
今季の小塚くんの演技を、
もうご覧になりましたでしょーか?!
オリンピックイヤーであった昨年は、
まだなんとなく、初々しさみたいなものがありましたが、
今季は、早くも風格のようなものが備わりだしています。
演技、できて当然。優勝、して当然。
もともとスケーティングに定評のある選手ですが、
今年は特に、いつにないスピード感が出ています。
演技の華麗さに目が行きがちですが、じつは猛スピードです。
無駄な力を入れなくてもスピードが出る
↓
ジャンプのための体力が残るから、うまく跳べる
↓
ジャンプの成功で心に余裕が生まれ、
細やかな演技にまで神経が行き届く
…というスンポーだそうで。
なるほどなぁ、ジャンプ力とか演技力とか言うけど、
それ以前の段階で、スケートそのものがうまいかどうかが、
すべての土台になるんですね。
そりゃそうだよな。
小塚くんは、インタビューでよく、
「練習」という単語を口にします。
練習してきただけのことは、本番で出せる。
目標に見合う練習をすれば、結果は出せる。
そんな意味のことを、さも当然のように、淡々と話します。
「10に10を足せば、20になりますよ」
くらいの勢いで、当たり前のことを言うように話します。
フィギュアスケートには、スケーティングが大事。
アスリートには、練習が大事。
あたりまえのことを、あたりまえに実行すんのが、
意外にいちばん難しいんだ。
それができる小塚くんが、リネンは好きだ。
そんな小塚くんのことを、
「冨田洋之の生真面目さと、内村航平の無邪気さを併せ持つ」
と表現して、よけい分かりづらくしたのは、
昨シーズンのことでしたか…(笑)
的は得てると思うんだけどな。
今季の小塚くんの演技を、
もうご覧になりましたでしょーか?!
オリンピックイヤーであった昨年は、
まだなんとなく、初々しさみたいなものがありましたが、
今季は、早くも風格のようなものが備わりだしています。
演技、できて当然。優勝、して当然。
もともとスケーティングに定評のある選手ですが、
今年は特に、いつにないスピード感が出ています。
演技の華麗さに目が行きがちですが、じつは猛スピードです。
無駄な力を入れなくてもスピードが出る
↓
ジャンプのための体力が残るから、うまく跳べる
↓
ジャンプの成功で心に余裕が生まれ、
細やかな演技にまで神経が行き届く
…というスンポーだそうで。
なるほどなぁ、ジャンプ力とか演技力とか言うけど、
それ以前の段階で、スケートそのものがうまいかどうかが、
すべての土台になるんですね。
そりゃそうだよな。
小塚くんは、インタビューでよく、
「練習」という単語を口にします。
練習してきただけのことは、本番で出せる。
目標に見合う練習をすれば、結果は出せる。
そんな意味のことを、さも当然のように、淡々と話します。
「10に10を足せば、20になりますよ」
くらいの勢いで、当たり前のことを言うように話します。
フィギュアスケートには、スケーティングが大事。
アスリートには、練習が大事。
あたりまえのことを、あたりまえに実行すんのが、
意外にいちばん難しいんだ。
それができる小塚くんが、リネンは好きだ。
そんな小塚くんのことを、
「冨田洋之の生真面目さと、内村航平の無邪気さを併せ持つ」
と表現して、よけい分かりづらくしたのは、
昨シーズンのことでしたか…(笑)
的は得てると思うんだけどな。