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つかれてなくても読む海外旅日記 [本のイケメン もしくはイケメンの本]

アパレルのお店なんかで、
店員さんから声をかけられる。
そういうことがあると聞いてはいましたが...

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本屋さんでかけられた。初めて。
地元商店街の顔見知りの本屋さん...とかでもなんでもなくて、
普通に駅ビルの有◯堂で。
なんだろ。嬉しいもんですね。

さあ、そんな気さくな◯隣堂の店員さんもオススメ!
コロナで鬱々と溜まった海外旅行行きたい欲求を、
和らげる(あるいは煽り立てる)良書がこちら!

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五箇野人
『つかれたときに読む海外旅日記』
『続・つかれたときに読む海外旅日記』


旅先で出会ったクセ強な人々との交流を描くコミックエッセイです。
こうして文字で書くとありふれた感じもしますが、
クセ強な人々への、作者さんのツッコミが、
リスペクトが、眼差しが、
なんかもう絶妙に心地いいんですよね~。

さすが外国、日本の常識は通用しないぜ!という感覚と、
外国でも日本でも人間って同じなんだなぁという感覚、
両方を味わえるのです。

前にNHKでやってた「世界入りにくい居酒屋」に少し近いかも。
基本的に爆笑もしくは失笑、
ツッコミどころ満載の紳士たちオンパレード、
でも最後はなぜか世界平和を願う気分になっている...というような感じ。


ひとつ言っておきたいのは、
わざわざ甚平と忍ハチマキで外国を旅行する、
作者さんこそ大概クセ強なんだぜ。


つまり、
「ほぅら、面白アジア人だぞ!」
「地元民よ、どうぞカラんでくれたまえ!」
というスタンス丸出し状態で旅してるわけですよね。
ほんとうに人が好きなんだろうなぁ。

このコミュ力の強さ、
面白ハプニングどんと来い!という逞しさ。
コロナ関係なく、リネンにはこういう旅行はきっとできない。
リネンには見れないもの、リネンでは会えない人を垣間見せてくれる、
本書の尊さよ...

一方で、
次に旅行するときは、もう少しだけ人と話してみようか、
もう少しだけ勇気を出してみようか、
そんな風にも思えてきます。


もしかして、
有隣◯の店員さんもそんな気分で、
リネンに話しかけてくれたのかな?


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玄の月に先駆けて [本のイケメン もしくはイケメンの本]

待ちに待った10月12日。
みなさん。十二国記、買えましたか?
ちなみにリネンはまだでございます。
手に入れるのが楽しみだな。


この日のために、
夏期休暇を利用して旧作を読み返したりしていたのですが、
それにしても、
延王ってこんなにカッコよかったっけ...
いやもちろんカッコいいとは昔から思ってましたけど、

「――そうなればきっと、俺は雁を滅ぼしてみたくなる......」

リネンは大して読書家というわけではないけれど、
こんなにセクシーな台詞、
他に見たことないかも知れない。

普段へらへらしてるだけに急に真顔になられるとドキッとする、
という点では、大逆転裁判のホームズさんにも共通するところがありますが、
そっから更に...
人知を超えたスケールの大きさ?
底知れなさ?
なんだろう、この、
生殺与奪を握られていることのセクシーさ...?!

ゾクッとするよね。

どうでもいいけど、リネンの中では、
十二国記の延王と、
ファイナルファンタジー8のラグナ様と、
チグリスとユーフラテスのキャプテン・リュウは、
同じ脳内俳優さんが演じています。


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『積みすぎた箱舟』読んだ [本のイケメン もしくはイケメンの本]

古来より「敵の敵は味方」と申しますが、
リネンに言わせれば「好きの好きは好き」です。
生物ライター・平坂寛のファンとあらば、
彼が「子どもの頃のバイブルだった」という、ジェラルド・ダレルの『積みすぎた箱舟』、
読んでみないワケにはまいりますまい。

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本を開いてわずか3分。
主人公である著者が、初めてアフリカ大陸に渡る、冒頭の場面。

「船は朝霧を、そのへさきで押し分けながら進んでいた」
「海面は、まるでミルクのように、とろりとして静かだった」
「太陽の円光が、霧をすかして、濡れたようにぼうっと見えている」ーー

なにこれ。
超ウツクシイ。
ほぼ、ファイナルファンタジーのオープニングじゃん!!

リネンは、1ページで早くも理解したのです。
どうして平坂さんの書く文章が、あんなに生き生きとして面白いのか。
この本がお手本なんだから、そりゃそのハズだよ!


物語の舞台は、1947年。
イギリスの動物園で飼育したり研究したりするため、
動物を捕まえに、アフリカに行く話です。

会話文の一人称が何故か「わし」なので、
おじいさん感(もしくは広島県人感)が出ていますが、
25年生まれのダレルはこのとき、え~っと・・・
・・・22歳?!

生き物が好きすぎるおにーさんが、
異国の地で、
現地の人にドン引きされながらヘビを生け捕ったり、
輪っかにしたロープを手に、オオトカゲ相手に大捕物を繰り広げたり、
ジャングルを強行してアリやハチに刺されまくったりする、冒険記。

・・・ん。なんかすごい既視感あんぞ。


終盤に進むにつれ、なにか「憂い」みたいなものが漂いはじめる筆致にも注目です。
しかも、その憂いが濃くなるほどに、
いよいよキレを増す、情景描写の美しさ!

赤い土。
複雑な緑の密林。
湖に浮かぶ島と、そこにある集落・・・

気の抜けないハードな日々だったけど。
自然も天候も厳しかったけど。
現地の人とのコミュニケーションに、苦労もさせられたけど。
だけど、
それもこれも含めて、

アフリカが、アフリカの生き物が、どれだけ好きか。

読者も一緒になって、
「えーもう終わり?」「もう帰らなきゃいけないの?」
という感傷に陥ります。
夏休みの終わりに、ヒグラシの声を聞いたような気分。


アフリカに対するジェラルド青年の「夏の恋」を、
応援したくなること必至です。


古い本なので、現代の基準だと速攻で言葉狩られそーなワードが連発されてます。
・・・が! 個人的にはそこが、時代の息吹を感じられてイイ!
思うに、元の内容はもちろんだけど、翻訳がコレ名訳なんじゃないかな・・・
確認のため英語で読んでみたいな(読める気はしない)


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平坂寛のために、私は発売日の前から新刊の取り置きを書店に頼んでいた [本のイケメン もしくはイケメンの本]

そしたら発売日が10日ほど延期になりました。
じ 焦らしやがる・・・!


ところで、1冊目が出たときの記事を読み返してみたんだけど、
http://ikemen-sijousyugi.blog.so-net.ne.jp/2014-10-04
なんかアレですね・・・イマイチ、本をオススメしてる感じがしない文章。
おかしいな。リネンは本当にウキウキであの本を買ったのに。
「せっかくの写真、カラーならもっとインパクト大なのになぁ」とだけ思った記憶があるので、
それがダダ漏れてしまったのかも知れません。

そんな読者のゼイタクが通じたかのようにっ!
新刊のカラー口絵は、前回のじつに4倍ッ
しかも、書き下ろしも加筆修正もふんだんに
なんてお買い得なの!

特に「白眉」「真骨頂」との呼び声高い、
バラムツを釣って食べたら尻から油が! の記事。
デイリーポータルに初出のときより大幅に加筆され、
お尻がハザードしてしまったときの様子が、
微に入り細に入り書かれます。
ま・・・それをリネンは、
甘い甘いドーナツと温か~いカフェ・ラッテを頂きながら、拝読したのですがね☆

151110_1851~01.jpg

だいたい、この表紙に載ってる、
整然と並ぶ七輪の写真がすでにおもしろい。

リネンが平坂さんを好きなポイントは、いろいろあります。
写真をぱらぱらと見てみても、
愛嬌がある顔で写ってることもあれば、精悍と言っていい男振りなこともあります。
理科離れ著しい文系のリネンからすれば、生物の話が新鮮で興味深いですし、
完全インドア派のリネンからすれば、活動内容がワイルドに見えて面白いです。

でも1番は、単純に、文章が好きなのです。
大上段に構えた専門家のお話ではなく、
知り合いの兄ちゃんに、ゴハン食べながら、オモシロ話を聞かしてもらうような感じで。

とっつきやすくて、丁寧で、
ド素人な読者にも優しくて、
(尻から油を漏らしてるにも関わらず)知性があって、
ユーモアがあって、
生き物に対する愛と敬意に溢れていて、

もう最高。
どれくらい最高かというと、
母に「ヘビは怖い!ヘビは無理!」と刷り込まれて育ったリネンが、
「ヘビの写真かわいい・・・ちょっと飼いたい・・・」
とか思う程度には最高なのです。
(注:ヘビは深海魚じゃないので新刊には載ってません)

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平坂寛のために、私は書店を練り歩いた末にサービスカウンターまで出向いた [本のイケメン もしくはイケメンの本]

書店員さんの上品な声
「リネン様の携帯でしょうか?
お問い合わせ頂いた『外来魚のレシピ』が入荷いたしましたので・・・」
リネン
「・・・・・・」


自分で取り寄せを頼んでおいて「・・・」もないもんだけど、
改めて店員さんの口から聞くと、なかなかイロモノテイスト溢れる言葉です。

でもま、デイリーポータルZに載った記事の単行本なので、
「イロモノテイスト」は褒め言葉ですね。

141004_1657~010001.jpg

帯の「プレコ、おいしいかな?」がなんかかわいい。

そもそもデイリーポータルZは、タダで見れるサイトだし、
写真も全部カラーだし、
ぶっちゃけそっちの方がいいような気もするんだけど、
ファンとしてはやっぱり、単行本が出るなら、欲しいんですよ!
これで停電の夜にも平坂くんに会えるっ!

何より、書き下ろしが読みたいしね。
アフリカマイマイと、ウォーキングキャットフィッシュですって。
特にウォーキングキャットフィッシュは、
魚のくせに陸に上がって歩ける、というのがおもしろすぎるので、
別途、詳しい記事が読んでみたい。

リネンの買った1冊で、平坂くんに、少しは印税が入るかしら。


もっとも、本書はあくまで『外来魚のレシピ』なので、

「刺され芸」の名をほしいままにしたタガメの記事とか、
http://portal.nifty.com/kiji/110708145708_1.htm

「若者のお尻の穴」を連呼するホモホモしい記事とか、
http://portal.nifty.com/kiji/120713156421_1.htm

まるで漫画の中の美少女の如く蝶のリボンを髪にまとう記事とか、
http://portal.nifty.com/kiji/131209162610_1.htm

そーゆうのは、収録されてないんだけどね!
デイリーポータルZでタダで読めるからね!

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