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逆境を笑え、と、オカダのはなし。 [本のイケメン もしくはイケメンの本]

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ムネリンの本を買いに行ったら、
岡田准一の本も買ってしまいました。


OK分かった許せムネリン君は後だオカダが先だ。


それはともかく、帰り道で、
「おや? この2人って、もしかして同級生では?」と気付きました。
気付きましたっつーか、確認したら同級生ではなかったんだけど、
オカダくんは1980年の11月に、ムネリンは1981年の6月に生まれたのでありました。

かたや、
1980年に大阪で生まれ、14歳で東京に出て、
女の子にキャーキャー言われつつ、今や実力派俳優となった男。

一方その頃、
1981年に鹿児島で生まれ、18歳で福岡に出て、
女の子にキャーキャー言われつつ、今やメジャーリーガーとなった男。

そんな2人の、プチ自伝的なエッセイを、
1979年生まれのリネンが、読み比べるというワケです。

2人がコドモだった頃、読者であるリネンもコドモでした。
2人が若造だった頃、読者であるリネンも若造でした。


何と言うか、うまく言えないんだけど、
「面白い買い物をしたなあ」という、満足な気分でおりますのです。

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たぶん純文学『PALO ALTO』~フランコ祭2013・人の章~ [本のイケメン もしくはイケメンの本]

「日本人が英語なんか勉強して、何の役に立つのか」

外国語学習の壁にぶつかった中学生が、必ず一度は口にするセリフです。
現在の私から、中学時代の私へ、今ならハッキリ答えられる。


将来、好きなハリウッド俳優ができて、
その俳優が、なぜか短編小説集を出版していて、
しかもその短編小説集に、日本語訳が出ていなかった場合、
通販で原書を購入して、自分で読まなければいけないからだ!! …と。


Mr.フランコは数年前、俳優やりながら大学に通って、
英文学やら文芸やら勉強したと聞いています。
彼の著作、短編小説集『PALO ALTO』は、
なんというか、その卒業制作的な意味合いで書かれたのかな?
と、勝手に想像しております。

学生時代、文芸専修の学友たちから漂っていたのと似た空気が、
本書から感じられるものですから…


大衆文学に対して、純文学とは、
「超ざっくり言えば、暴力とセックスを題材にしたもの」だと聞いたことがあります。
だとしたら本書は、超ド級の純文学だと思います。
はじまりはこう。
――○○年前のハロウィーンの夜、ぼくは人を殺した――

短編集とは言っても、そんなにバラエティには富んでなくて、
素行の悪いティーンエイジャーが次から次へと登場し、「純文学」の限りを尽くします。
それも“ツッパってるけど根はピュアで寂しがり屋”みたいな、カラリとした不良じゃなくて、
いろいろとこじらせてる感じの、じっとりとした、ひんやりとした素行不良。
読んでてどんよりしてきます。

でもこのどんより感、懐かしいというか、見覚えがあるというか…

あっ、そうか。
『ソニー』とか『容疑者』とかを見たときのどんより感と似てるんだ。
20代前半の、痩せぎすで不健康なイメージだった頃の彼。
近頃は、ずいぶんマイルドな役も増えたものなぁ。


純粋に小説としては、アマゾンにてなかなかの低評価なんだけど(笑)、
俳優ジェームズ・フランコのファンという視点で、
「こーゆう散文を“書いてみる”ってことも、役作りの肥やしになるのかなぁ…」
とか、想像しながら読んでみるとまた、映画の見かたが変わるかもなと。

作中の小道具に『ゼルダの伝説』とか『ストリートファイターⅡ』とか出てくるんで、
ああ、この人やっぱりあたしと同世代なんだな~と、実感いたしましたですよ。
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『シャンブロウ』のスミス [本のイケメン もしくはイケメンの本]

シャンブロウのスミスがカッコいい!
シャンブロウのスミスがカッコいい!

みなさん!
シャンブロウのスミスが、
カッコいいんですよ!


いや、「カッコいい」は違うかな。
主人公なのに活躍の余地を奪われて、
どちらかと言えばダメでした。

ポルノグラフィティの『渦』をBGMにかけながら読むと、
雰囲気が出るといえば分かりやすいでしょうか。
却って分かりづらいでしょうか。
「エロスそしてタナトス」みたいな話の、短編SFです。

ちなみにリネンが読んだのは、
早川書房の『火星ノンストップ』という短編SF集で、
各話に編者の解説がついているのですが、
『シャンブロウ』だけ、ハイテンションっぷりが異常です。


さてこの物語、舞台こそ火星ですが、
主人公スミスは、昔の西部劇に出てくるようなキャラクターです。
ハードボイルドで、ワイルドで、アウトローなのです。
そんなスミスが、シャンブロウに絡めとられてゆく様を鑑賞するのが、
この小説の趣旨なワケであります。


これが、ドリアン・グレイのようなキャラクターだったら、
ここまで読者をハラハラさせなかったかも知れません。
もともと背徳の貴公子だった男が堕してゆくのを見るのは、
滝が流れ落ちるのを眺めるのに似て、
「おーおー、よく落ちとるなぁ」という感じではあっても、
固唾を飲むような緊迫感はありません。

またこれが、
ギリシャ神話とか、ヨーロッパの小説とかに出てくるみたいな、
けがれなき&やんごとなき貴族の美少年だったとしても、
ハラハラの種類がぜんぜん違っただろうと思います。
繊細で美しい霜柱をザックザック踏んで歩くような快感はあっても、
息詰まる…って感じじゃありません。


実写化するなら、ダニエル・クレイグとかどうかなー。

あ、表題作の主人公もなかなかいいキャラですよ。
じゃあこっちはブルース・ウィリスで。
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マイネーム・イズ・ムネノリ [本のイケメン もしくはイケメンの本]

原田宗典、という作家さんがいます。
『十九、二十』は、正当派“黒い青春”系文学。
『スメル男』は、荒唐無稽な設定とシリアスな展開の冒険小説。
個人的には『何の印象もない女』っていう短編集がすごく好きです。
世にも奇妙な物語に通じる、大人のお伽噺です…
たまに感動する回があるのも含めて。


でももしかしたら、
あまりにコメディめいたハイテンションなエッセイのほうが、
認知度は高いかも知れません。
だって抱腹絶倒としか言いようがないもの。

フィクション作品を読んで、
陰のある皮肉屋の知識人…みたいな作者像をイメージしていた読者から、
訴訟を起こされても仕方がないレベルなのです(笑)
電車で読むなよ! いいか、ぜったい読むなよ!!


というワケで、どれだかのエッセイ集で読んだ話でしたが、
あるとき、ハラダさんが外国旅行に行ったのだそうです。
初日に、現地スタッフとツアー客とで、自己紹介をしたそうです。


原「マイネーム イズ ムネノリ・ハラダ!」
ス「ホワット?」
原「ムネノリ」
ス「ムメミョミ?」
原「ノーノー、ム・ネ・ノ・リ」
ス「オー、ムネモミ! アイシーアイシー!」
原「……」


こうしてハラダさんは、ツアー中、
「ヘーイ! ムネモミ!」と、
痴漢の通り名みたいな呼ばれ方をされたのだそうです。


何が言いたいかというと、私は今、
マリナーズと契約した川﨑選手のことを、
心の底から心配しているということだ。
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『湖水誕生』読んだ [本のイケメン もしくはイケメンの本]

古来より「敵の敵は味方」と言い伝えられておりますが、
私に言わせれば「好きの好きは好き」です。
デイリーポータルの“ダム好き王子”萩原さんファンにならなかったらたぶん読まなかった本、
『湖水誕生』(曽野綾子/中央公論社)読了でございます。

この物語は、実在のダム(高瀬ダム)を舞台にしたフィクションです。
ダム…というのはとかく議論を巻き起こしがちなモチーフなので、
「誰にでも楽しめる感動ストーリー!」とは断言しかねます。


ただ、
ダムに限らず、
電気とか水とか、インフラ関係の仕事をする人は、
カッコイイもんだと思います。


その地味さ、目立たなさゆえに。


病気を治してくれるお医者さんとか、
火事を消してくれる消防士さんとか、
勉強を教えてくれる先生とか、
こういう人たちは、我々パンピーから見ても、ありがたさが分かりやすいです。
「この人たちがいなかったらどうなることか」っていうのが分かりやすいし、
「ありがとう!!」って言いやすいです。
(関係ないけどパンピーって死語だろうか。一般の人々、です。念のため)

だけど、
電気とかガスとか水道とかインターネットとかは、
普通に動いていることが当たり前で、
人にそれと意識されることすらあまりなくて、
意識されることがあるとしたら、それはトラブルのときだったりします。

褒められることはあまりない。
称賛されることもあまりない。
エンドユーザーから直接「ありがとう!」とは、あまり言われない。
はっきり言って地味な、社会の裏方。


それを「報われない…」とは思わない人が、
こういう仕事には向いています。
たとえ“みんなの前で褒められる”みたいな晴れ舞台がなくても、
見てる人が誰もいなくても、
自分の仕事はきっちりこなしたいし、
きっちりこなせれば「おれ仕事したー!!」って満足できる、
そういう人が、こういう仕事には、向いています。

そして、そういう人こそ、地味カッコイイというもんです。
そういう人にこそ、「あなたは誇り高い社会人だ!」と、
私は言いたい、声高らかに。


とは言え、本当に完全に“誰も見ていない”のではあまりにアレだし、
こっち側としても、裏方のカッコよさを見逃してることになって非常にもったいないので、
たまには、
「この水はどこから来てるんだろう?」
「どうやって送ってるんだろう?」
とか意識してみてもいいのかなー、と思います。
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