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遠くの空に消えないで [銀幕(これまた古い)のイケメン]

映画『遠くの空に消えた』を観ました。
今をときめく天才子役・神木隆乃介の演技をちゃんと見たのは、不覚にもこれが最初かも知れません。

最初の直感的な印象としては、
「この子、こんなにきれいな子なんだ・・・」
という感じでした。
華奢な手足に細い首、繊細な輪郭は、まさしく少年期に特有の美であります。
でもリネンが「きれいだ」と感じたのは、おそらくその冴え渡る眼差しです。
さしずめ、和製ピーター・パン。

涼しげで理知的な彼の目元は、そう考えると、必ずしも「子供らしい」とは言えないかも知れません。
しかしそれこそが、彼の「子役」としてのアビリティなのではないでしょうか?
「あの頃は無邪気だったなー」「毎日、楽しいばっかりだったなー」というだけの、安易な偶像のごとき少年は、神木隆乃介の演じるところではありません。
子供のうちにしか見えないもの。大人になったら分からなくなる真実。
そういったモチーフを扱う作品に、彼の眼差しが必要なのでしょう。
逆説的ではありますが、彼の大人びた眼差しが、「少年の目から見た世界」を、我々観客に感じさせてくれるように思うのです。
我々の目にはもう見えなくなっている真実というのが存在していて、あの少年にはきっとそれが見えてるんだろうな。
だけど言われて見れば、昔は自分にも見えていたような気がするな・・・
そんな気にさせてくれる眼差しです。
まさに、和製ピーター・パン。

とは言え、神木くんももう中学生。
「子役」というのは本当にナマモノ(?)で、あっと思ったときにはもう「子役」ではなくなっているものです。
どこかのインタビューで行定勲監督が、「今、神木隆乃介で映画を撮らないとヤバイと思った」と語ったとか(すみません、実はうろ覚えです)
いやまったく、本当にその通り!
神木くん本人は、もうすぐ我々と同じ大人になります。
だけど神木くんが演じた少年たちは、映画だから、永遠の少年として残るのです。
それこそ、和製ピーター・パン。

とか言って、大人になった神木隆乃介も早く見たい!!・・・と思うのも、また人情。


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