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永遠の美少年 [銀幕(これまた古い)のイケメン]

2003年に公開された映画、実写版の『ピーター・パン』
・・・の、DVDを買いました。今更。

主役のジェレミー・サンプターは、絶世の美少年です。
当時も、予告編で目にした彼のあまりの美しさに、封切り後速攻で見に行きましたが、
今、改めてDVDを見ても、やっぱりあのドキドキ感は変わりませんでした。
そう、ジェレミー・サンプター演じるピーター・パンは、人をドキドキさせるのです。

絶世の美少年といってリネンが思いつくのは、他に、
『ヴェニスに死す』のビョルン・アンドレセンや、フィギュアスケートのジョニー・ウィアーなどです。
彼らが“氷の美貌”を持つ少年だとすれば、
ジェレミー・サンプターはさしずめ“炎の美貌”と言えるかと思います。
くるくると表情を変え、妖しく控えめに揺らめいたかと思えば、パァッと輝いて明るく周りを照らす。
その変化の美しさに、見ているこっちはドキドキしてしまうのです。
上目遣いでいたずらっぽく微笑み、耳元で囁いて、ウェンディをネバーランドに誘うピーターは、エロティックですらあります。
むき出しの肩や腕は、子供らしいキメ細かい肌をしていながら、その実「若さ」とも言うべき生命力を放出しているようにも見えます。

ピーター・パンと言えば、永遠の少年。無垢で無邪気で、それゆえ無敵なキャラクターなのだと思っていました。
しかし、ジェレミー版のピーター・パンを見て、考えが少し改まったのです。
ピーター・パンとは、完全な子供なのではなく、子供と大人の境界で時を止めている存在なのではないか、と。
他には何も怖いものがないのに、大人になることを怖がるのは、大人になる自分が見えているから。
更に、望んだワケじゃないのに大人になってしまって、今なお、時が経過するチクタク音に怯えて暮らすフック船長。
更に更に、ラストシーンで、親たる者の懐の深さを見せてくれる、ウェンディたちのパパとママ。
『ピーター・パン』とは、子供であるがゆえの強さと脆さに、大人であるがゆえの強さと脆さを、描いた話ではなかったでしょうか?
この映画を見ると、「ピーター・パンは、ずっと子供でいられていいなー」と、単純には思わなくなります。

・・・と、ここまで考えさせてくれたのは、やはり、
単に可愛くて無垢なだけじゃなく、どこか危ういピーター・パンを、ゆらりと演じてみせてくれた、
ジェレミー・サンプターの炎の美貌と、卓越した演技力なわけです。
ところで、ピーター・パンは永遠の少年でも、ジェレミー・サンプターは違うワケで。
今頃、どこでどんな青年に成長しつつあるのでしょうね・・・


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