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フィガロ城主の器 [ゲームのイケメン]

映画、舞台、小説... 感性のみずみずしい少年時代に、すばらしい作品と出会った人は、時が経って大人になってもその感動を鮮明に覚えているものです。
その「作品」が、テレビゲームであったとしても同じこと。
現在、テレビでゲームボーイアドバンス版の『FINAL FANTASY Ⅵ』をよく宣伝していますが、美しいメインテーマ曲の1小節を耳にしただけで、あの時に受けた興奮と感動が胸に去来するようです。

歴代のFFの中でも、Ⅵは特に音楽が美しい作品のひとつです。
テレビCMに触発されて久々にサウンドトラックをかけてみましたが、主要人物のひとりひとりに当てられたテーマ曲がどれも特徴的で、いちいち思い出深く、耳に心地良いのです。聞くだけで、キャラクターの人となりや生い立ち、ゲーム中での名台詞が脳内引き出しからポンポン溢れてくるようです。

で、初めてFFⅥをプレイした頃にリネンがランキングしたイケメン順位というのが、
1位:ロック   (「俺が守る!」と言ってはばからない! ステキ!)
2位:マッシュ  (実直で快活だけど野暮じゃない! 必殺技強いし!)
3位:セッツァー (「俺の命そっくりチップにして、お前らに賭けるぜ」カッコイイ~!)
...というところだったのですが、今日、サントラを聞いていて思ったのです。
これ、1位はエドガーじゃないのか? ...と。

双子の弟が王位を捨てて武道家になりたがっているのを知っていて、わざと賭けに負けて城に残ったのはエドガーです。
本当は自分も自由に憧れていたのに、そのことはおくびにも出さず、さも当然のように一国をきりもりしているのはエドガーです。
ガストラ帝国とも適当に付き合い、一方で反帝国組織との接触も取り...という綱渡りができるオトナな男は、ゲーム中には彼しかおりません。もちろん、帝国に対するここぞという時の毅然とした態度は、まさに王の器です。
そのくせ、「若くて案外気さくなフィガロ国王、飄々としていて自他ともに認める色男」というキャラで登場してくるエドガーですが、(そしてその軽さが一因となって、リネンランキングからは長年はずされていたわけなのですが、)今思うと、全登場人物の中で一番しっかりしていたのは彼ではないかという気がするのです。
エドガーのテーマ(実際には“エドガー&マッシュのテーマ”ですが)は、重厚ながらどこか勇ましい、管楽器系の曲です。
陽気な伊達男キャラの内面に隠された、エドガーのさりげない強さや優しさ、王としての風格や責任感が、ひしひしと感じられる名曲です。
真のイケメンって、そういう内面的なカッコよさを、むやみに表に出したりしないものなのかも知れません。表に出してないのにフとした拍子にそれが垣間見えるから、余計にカッコイイのかも知れません。
たぶんそれが、エドガーのカッコよさです。気付くの遅れてごめん、エドガー。

次にFFⅥをプレイするときは、必ずエドガーをスタメンに起用してパーティ組みます。


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