SSブログ

西方の大君主は正統派 [本のイケメン もしくはイケメンの本]

『指輪物語』でも『ハリー・ポッター』でも『ナルニア国物語』でもないファンタジーに、ハマッています。
『ベルガリアード物語』と、その続編『マロリオン物語』、合わせて文庫版で10巻にもなる冒険譚であります(D.エディングス著 ハヤカワ文庫)。
さて主人公のガリオンですが、表紙イラストではとても美男子に描かれていますね。
15歳くらい  24~25歳くらい

ご覧ください。漫画チックすぎて、人生四半世紀を超えた大人がレジに持ってくには、いささか抵抗があるかも知れませんが、実はその世代にこそ読んでみて欲しい本。
というのも、ガリオンは言わば“正統派勇者キャラ”。ドラゴンクエスト世代には、非常に親しみやすい人物だと思うからです。

実直で素直で優しくて、物語の要では絶対に判断を誤らず、剣を掲げれば圧倒的なカリスマ性を発揮するのですが、普段はあどけなさを残す好男子。
『マロリオン』の1巻で、初めて子供が産まれるという場面では、世間一般の男性以上に狼狽し放題で、まったく頼りにならないところが笑えます。いや、お可愛らしい。
邪悪キャラのベジータが好きだの、屈折キャラの曹丕が好きだのとマニアックな女子学生時代を過ごしたリネンにとっては、なにやら一周して戻ってきたような、安心感ともノスタルジーともつかない気分にさせられます。
最初は平凡な少年として、自分の宿命を知らずに育っているという点では、同じドラクエシリーズでもロト3部作より、天空編以降の歴代主人公に似ていますね。いわゆる、貴種流浪モノですな。

というわけで、同じ時代のRPGでも、ファイナルファンタジーとは違う雰囲気です。FFシリーズは、セシルさんクラウドさんスコール君と、なんらかの影がある人物が登板するのが常道ですからね。
影キャラの好きな方は、主人公ガリオンではなく、シルクやマンドラレン、ある意味ベルガラス?!...などなどの、助演男優たちに焦点をあてて読んでみて下さい。
べつに影キャラではないけど、リネンはヘターも好きだなー。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0