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香港の喜劇王 [銀幕(これまた古い)のイケメン]

今宵テレビ東京で、映画『少林サッカー』がオンエアです。サッカーW杯気分を盛り上げる作品として、これが適切な選択かどうかは別にして、リネンとしては大好きな映画です。
「第2のジャッキー・チェン」と呼ばれた俳優、周星馳(チャウ・シンチー)が出演しているからです。

リネンをはじめ多くの日本人はそうだと思うのですが、最初に彼の名前を知ったのが、この『少林サッカー』でした。ですからリネンは、彼のことを“コメディもできるアクション俳優”だと思っていました。
でも実際は逆です。周星馳は、『少林サッカー』のために何ヶ月もかけて筋トレを敢行した、“アクションのできる喜劇俳優”だったのです。
『少林サッカー』以前から彼のことを知っておきたかった...と、どれだけ悔やんだか知れません。そうすれば最初の登場シーンで、彼の肉体改造ぶりに感動できたはずなのです。

 ←むかしの作品ではこんなキャラ。(1999年)

今では出演・脚本・監督をすべて務める周星馳ですが、彼の作品の特徴は、人生のメインストリートから外れた負け犬キャラが多く登場することです。
少林チームのメンバーも、みんな貧乏で、成功にはホド遠い連中ばかり。
周星馳は、そういった負け犬の演技が秀逸なのです。
屈辱的なとき、絶望的なとき、挫折をみたとき。そういった場面で、観客のもらい泣きを誘うほどの演技と演出がなければ、コメディは成立しません。
従って、真の喜劇俳優とは、泣きの演技に優れているものなのです。
チャップリン然り、ジム・キャリー然り。

周星馳の負け犬性は、『カンフーハッスル』(2003年)でより顕著になります。
年齢の割に(1962年生まれ!)童顔で、仔犬のような眼をしていて、ドラゴンボールばりの肉体を持った周星馳の、喜劇的な悲劇的演技を見て下さい。
ベタなギャグやありえねーアクションすら、セクシーに見えてくるからフシギです。ラストシーンではヘタすりゃ泣きますよ。


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