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声に出して読みたい日本語 [リネンの理念]

孫に「色男ってなに?」と聞かれたおじいちゃんおばあちゃんが、「好男子だよ」「二枚目のことよ」と言うのだけど通じない。結局ママが「イケメンのこと」と説明して、納得。
...という内容の4コマが、新聞に載っていました。確かに、子供に聞かれた場合はこのように別の言葉で言い換えるのがいいかと思われます。
しかしそうでなければ、I.S.S.A.としては、これらの言葉の使い分けを推奨します。
似たような言葉を微妙に使い分けるのは、日本語の美点のひとつと考えるからです。

  • 「イケメン」とは、元々は流行りのストリート系男子に特に使っていたように記憶していますが、当アソシエーションでは「つい目を奪われる男性」全般に対して、かなり広義に使っています。
  • 「美男子」は、単純に顔の造りが美しい様子を表現するのに適しています。
  • 「二枚目」は、語源が歌舞伎用語のためか正統派美男子という感じ。性格的には、やや堅くて真面目そうでもあります。
  • 「ハンサム」はそれに似ていて、白馬の王子様を連想させます。やはり外来語のせいか、洋風の顔立ちにしっくりきます。
  • 「色男」はやはりセクシーな感じで、特に本人もそれを自覚している場合に多く使います。性格としてちょっと軽そうな感じもしますね。
  • 「美形」は、現実の人物よりも漫画のキャラ等によく使います。少女漫画タッチの中性的な男性という感じです。
  • 「男前」と言うとそれに対して、男性的な特徴がより強めに表現されます。
  • 「いい男」だと、性格面での男らしさにより重点が置かれている感じです。
  • 「好男子」は更にその傾向が強く、同性に好かれるタイプを指します。
  • 「美丈夫」という言葉はあまり使いませんが、マッチョ過ぎずに程よく逞しい体つきの長身の男性、という感じがします。ファンタジーとか三国志とかの小説で出てきそう...

ここに挙げたのは、飽くまでI.S.S.A.の、それも現時点での定義に過ぎません。言葉を使う人や文脈によって意味は変化しますし、当然、時代とともにも変わります。
しかし、言葉の古い用法を頑迷に守っても、美しい日本語は残せないとリネンは考えます。日々変化し多様化する言葉のバリエーションは、微妙なニュアンスを大事にする繊細な言語感覚の現れ。
我々は言葉の多様性を重んじ、それを通じてイケメンそのものの多様性に対応していくべきではないでしょうか。


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