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マイネーム・イズ・ムネノリ [本のイケメン もしくはイケメンの本]

原田宗典、という作家さんがいます。
『十九、二十』は、正当派“黒い青春”系文学。
『スメル男』は、荒唐無稽な設定とシリアスな展開の冒険小説。
個人的には『何の印象もない女』っていう短編集がすごく好きです。
世にも奇妙な物語に通じる、大人のお伽噺です…
たまに感動する回があるのも含めて。


でももしかしたら、
あまりにコメディめいたハイテンションなエッセイのほうが、
認知度は高いかも知れません。
だって抱腹絶倒としか言いようがないもの。

フィクション作品を読んで、
陰のある皮肉屋の知識人…みたいな作者像をイメージしていた読者から、
訴訟を起こされても仕方がないレベルなのです(笑)
電車で読むなよ! いいか、ぜったい読むなよ!!


というワケで、どれだかのエッセイ集で読んだ話でしたが、
あるとき、ハラダさんが外国旅行に行ったのだそうです。
初日に、現地スタッフとツアー客とで、自己紹介をしたそうです。


原「マイネーム イズ ムネノリ・ハラダ!」
ス「ホワット?」
原「ムネノリ」
ス「ムメミョミ?」
原「ノーノー、ム・ネ・ノ・リ」
ス「オー、ムネモミ! アイシーアイシー!」
原「……」


こうしてハラダさんは、ツアー中、
「ヘーイ! ムネモミ!」と、
痴漢の通り名みたいな呼ばれ方をされたのだそうです。


何が言いたいかというと、私は今、
マリナーズと契約した川﨑選手のことを、
心の底から心配しているということだ。
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