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神コロ様は、言うことが深い [漫画・アニメのイケメン]

『ドラゴンボール』(鳥山明/集英社)・・・といえば、かつてジャンプに連載されていた、今なお人気の高い冒険活劇マンガであります。
その連載は、1984年から1995年にまで及ぶ、かなりの長寿作品であります。
これだけ長く続きゃ当然ともいえますが、ファンの間では「ドラゴンボールが面白いのは、マジュニアとの決闘までだ」という声も多く聞かれます。
アニメで言うところの『Z』以降は、もう最初の頃のドラゴンボールではない、と。
しかしリネン的には、考えてみると、ドラゴンボールで好きなシーンやセリフはすべて『Z』以降・・・つまりサイヤ人編以降に、含まれているのです。
今日ご紹介したいのは、リネンが一番心に残っているセリフを言った、鳥山ワールドきってのイケメン。
マジュニアこと、ピッコロさんです。

コミックスで言うと、記念すべき30巻。
人造人間17号・18号の登場で、戦士たちは未曾有の危機にさらされまくっているところです。
超サイヤ人に覚醒したベジータさえ、速攻でコテンパンにやられ、
心臓病に臥せっている悟空が回復したところで、どうにもならないのではないか・・・という局面。
更に、まったく未知の脅威(要はセル)まで現れて、もはや八方ふさがり?!
この状況に至って、ピッコロが、そして神様が下した決断が、ご存知(?)「融合」です。
ひとりの人間から善と悪の二人に分かれ、永く対立してきた神様とピッコロ。
もともと一人でありながら不倶戴天の間柄であったこの二人が、ついに一人に戻るときが来るという、
全編通してみても、かなりのハイライト場面であります。
で、この融合を果たした後のピッコロの第一声が、リネンの一番好きなセリフなのです。

もう 神でも ピッコロでもない・・・
本当の名も わすれてしまった ナメック星人だ


時は1992年、バブル崩壊の真っ只中です。
それまでよるべにしていたものが、信じていた価値観が、すべて水泡と帰していった時代です。
学歴も、勤め先も、どんなステイタスも、これからは何の意味も持たない。
そんな中、ピッコロ(と便宜上呼ぶしかありませんが)のつぶやいたこのセリフの、なんとカッコイイことでしょう。

もう神ではない。
魔王でもない。
本当の名前も分からない。
だけど自分はここにいて、しなければならないことがある。

なにもかも失ったようでいて、人生における新章突入を確かに果たした自分への、ささやかな自信と期待。
肩越しにミスター・ポポを振り返り、「じゃあ 行ってくる」と言ったピッコロの微笑みは、
そういった気持ちの表れではなかったでしょうか。
本当は、ピッコロのアイデンティティ論であと2時間は語れるのですが、
膨大な記事になること請け合いですので、今度きちんとまとめてきます(やっぱり書くんかい!)


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