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チック、タック・・・ [イケメン・オン・ザ・ステージ]

山本耕史が主演の舞台『tick,tick...BOOM!』を観に行きました。
タイトルは、時限爆弾か何かがチクタク言って爆発する音だそうです。三十路バースデイまでのカウントダウンに入り、焦って悩む芸術家の男の話です。
日本での初演を見逃したときにはたいそう後悔しましたが、リネンにとってはある意味それでオッケーだったかもしれません。
なぜなら、初演があったときリネンはまだ、20代の前半だったからです。
そしてこの話は、20代の後半に観るに相応しい話だからです。

さて、主演のイケメン山本氏です。
色白できめ細かい彼の肌は、「ハイビジョン仕様」と呼ばれることすらあるほどですが、やはり山本氏は、テレビより舞台の人だと思いました。
トークもけっこう面白いし、バラエティでは抜群の運動神経を発揮するし、ドラマでもいつも誠実な青年を好演だし、なによりあの顔だちもリネンの好みのタイプではあるのですが、
山本耕史の、タレントとしてのイチバンの魅力って、舞台の上で最もよく表れていると思うんです。
すなわち、健康的にすらりと伸びた長い手足と、甘くも力強い伸びのある声。
胸から上のショットが中心になるテレビでは、あの男性らしい、均整の取れた全身のバランスは写しきれません。
それに彼は歌手ではないから、テレビで腹から歌って見せるということも、あまりありませんね。
たとえあまりイイ席ではなくて舞台から何十メートルと離れていようと、とにかく同じ空間の中で、彼の全身での演技をご覧になることを、一ファンにすぎないリネンはオススメします。

ところで「ミュージカル曲」というと、やたら大げさな音楽に芝居のセリフを乗せた、ちょっとこっ恥ずかしい歌...と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが。
『tick,tick...BOOM!』などいわゆるロックミュージカルと呼ばれるものは、それこそ普通のバンドやアーティストが歌番組で歌っていてもおかしくないような、ロックやバラードで綴られているものです。山本氏が出演するのも、そのテの作品がけっこう多い。
だからいつも思うんですよ...この曲、普通にMステとかで歌ってくれないかなぁって。
日本で「敷居が高い」と思われがちな芝居を、若者にとって身近な存在に変える、その活動の一環としてですねぇ...(笑)


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