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タカラジェンヌについて(3) [イケメン・オン・ザ・ステージ]

~ディズニーランドにも似て~

宝塚を見て「イケメンたって、女じゃん。どー見ても女じゃん」と言う人は、
「ミッキーって中に人が入ってんでしょ」って言う人と同じです。
入ってないし!

さて、宝塚歌劇には、和モノ・洋モノ、現代劇・時代劇など様々な演目がありますが、
「愛を!!!!」「夢は、かなう!!!!」という基本姿勢は、共通です。
これは、ディズニーランドと同じです。
いまどき、愛とか夢とか高らかに謳いあげてサマになるのは、
宝塚やディズニーのような、一分のスキもない虚構世界の住人だけです。
・・・言葉にすると、ひどく悲しい感じになっちゃってますが、
血の通った人間に言われたのでは、伝わらないこともあるんです。

想像してみてください。
阿部寛が、周囲に響き渡る大音声で「愛に、すべてを!」とよばわる姿を。
どうです。うさんくさいでしょう。
阿部寛ほどのイケメンでも、このありさまです。
ミッキーばりの笑顔で「僕は、みんなの幸せを願うよ!」とか言う政治家なんて、
嘘くさくて嘘くさくて聞いちゃいられません。


たいせつなことは、たいてい、恥ずかしいから。


フィクションに乗せて、音楽に乗せて、完璧に作りこまれた世界観に乗せて。
ミッキーに言われるなら、素直に聞ける。
宝塚のセリフでなら、素直に聞ける。
そーゆー伝え方、かなり有効だと思います。結局、照れ隠しなのか(笑)

イッツ・ア・スモールワールドに乗って、
「やっぱ戦争とかしてる場合じゃないよなー」って本気で思ったり。
宝塚歌劇で「もっと、愛とか夢とか言ったってイイんだよなー」って思ったり。
何カ月かに1度、そーゆーのがあったほうが、
心がオーバーホールされていいですよ。


愛とか夢の、なにが悪い!!!
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タカラジェンヌについて(2) [イケメン・オン・ザ・ステージ]

~アンジェリークをやってるときの気分~

“逆ときメモ”との呼び声高い、恋愛シミュレーションゲーム「アンジェリーク」。
主人公の女の子が、居並ぶイケメンどもとあれこれコミュニケーションを取り、
最終的にだれか一人にコクられてハッピーエンドになるわけですが、
「ときめきメモリアル」が(比較的)現実味のある学園モノであるのに対し、
「アンジェリーク」は完全なファンタジーモノであるという点が特徴です。
国を与えられ、あなたがこの国の女王になりますと言われ、
火の精だとか風の精だとか(こいつらが揃いも揃ってイケメンなのです)の力を借りて、国を治めるという・・・

現実感ゼロの、完全な虚構世界で繰り広げられる、華やかな愛の物語。

宝塚歌劇と、アンジェリークの共通点です。

じゃーアンタ、リアルでオスカー様に口説かれたいの? オスカー様がリアルに目の前に現れて欲しいの?
・・・とか言われると、ちょっと困るわけです。(あ、オスカー様派だったんです)
「リアルに」って言われても・・・そういうもんじゃないしなぁ、と。

宝塚の男役も同じようなものです。
「本気で異性として見てるの? 生身の男としてカッコいい!って思ってるの?」
いや、生身の男の魅力とか求めてないし。つうか実際、異性じゃないし。

3Dの男性がダメだから、代わりにゲームのイケメンに走る、というワケではないし、
本物の男性がダメだから、代わりに宝塚の男役に走る、というワケでもありません。
かといって、本気じゃないのかと言われると、そりゃもう・・・本気も本気です。
ステキっ! カッコいい! 萌え~~~~~!!
って、ちょう本気で思ってるわけです。
宝塚やアンジェリークにのめりこむ人は、少女趣味とか不思議ちゃんと思われがちだけど、
そういう意味では、夢と現実と区別がメチャクチャ明確なんだと思います。


リアリティは、今は、いらない。 虚構を楽しめ!!

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タカラジェンヌについて(1) [イケメン・オン・ザ・ステージ]

突然ですが、

宝塚、キライじゃないです。 むしろ好き。

宝塚歌劇団。言わずと知れた、女性オンリーのミュージカル劇団です。
その作風は一貫して、絢爛豪華アーンド華美。
特に、「男役」と呼ばれる独特の存在は、世間にも知られるところであります。
女性が演じる男・・・不自然と言えば明らかに不自然なのに、
「イケメンだー!」と萌えてしまう彼ら(いや、彼女らだ)について、
あれこれ考察して参ります。

ゴタクを並べるまでもなく、一糸乱れぬ群舞やラインダンスは、
無条件で楽しいと思いますがね~。


~たとえて言うなら、フルーツトマト~

宝塚歌劇の男役たちは、男性の持つ美しさや優しさ、甘さだ・け・を!! 抽出したような存在です。
男から、“男臭さ”を完璧に、徹底的に、排除した存在です。
それって、男なの? と。 萌える余地あんの? と。

これをトマトに喩えますってぇと、
味の中に、土臭さというか青臭さがある、これが「本来のトマト」もしくは「昔のトマト」。
一般ウケするように品種改良して青臭さを取り去った、これが「近頃のトマト」。
トマト好きにしてみれば、「近頃のトマト」<「昔のトマト」なのは歴然。
甘いだけのトマトなんてトマトじゃない、
ちょっと青臭くて酸っぱいくらいが美味しいんだい! となります。

だがしかし、甘いのも突き抜けて「フルーツトマト」くらいまで行っちゃえば、
また、別モノとしての味わい方があるというもんです。
しまいにゃ、ショートケーキにも乗ります。

宝塚歌劇に登場する男性は、「近頃のトマト」をとうに通り越して、「フルーツトマト」の域に達しています。
甘さを追及して追及して、もともとのトマトとはもはや別の食材として、
存在価値を確立しているというワケです。


ちなみに、男役ばかり話題になりますが、
娘役さんたちの“抽出”っぷりも、かなりのものですよ!
おんなの湿り気や生臭さみたいなものは、完ッッッ璧にフィルタリングして、
美しさや可愛らしさ、愛くるしさだけを、全面に押し出して提供してくれます。
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漢(おとこ)・ヘドウィグ [イケメン・オン・ザ・ステージ]

山本耕史主演の舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を観ました。
前から16列目だけど、後ろから2列目(笑)の小さな劇場で、臨場感はバリバリです。ギターの音が震動で感じられるほどの場所。

あの、繊細で病弱な『ひとつ屋根の下』の文也が・・・
『華麗なる一族』の、クールで抜け目なさげな秀才次男坊が・・・
『新撰組!』の、鬼の副長が・・・

金髪のヅラにつけまつげ、
太腿もあらわな皮のショートパンツに、網タイツにブーツ!!
しかも、んまぁっ!
 なんてキレイなおみ足なのっっっ!!!

オカマちゃんに扮しても一応キレイなんだけど、何だか妙に大迫力の耕史くんでした。舞台メイク×オカマメイクですから・・・お芝居に慣れてない人はギョギョッとするかも。
オカマ口調もバッチシ決まって、公演が歌舞伎町であったのですが、どうぞそのまま二丁目へGO! みたいな。

しかし、そんな出で立ちであってさえ、彼からはどうしても男気を感じてしまいました。
歌えば歌うほど、拳を振り上げ長い足を蹴り上げて踊れば踊るほど、男らしくセクシーなのです。
もしかしたら「男らしさ」とは男に限ったものではなくて、コレと決めて全力投球している人間であれば、男でも女でもその中間でも、かもし出せるモノなのかも知れません。要は、女でも「イケメン」にはなれる、と。

ま、まして耕史くんは実際には男性なワケですから!
ピンポイントで言うと、首筋から肩にかけての筋骨っぷりが、ひっじょーに健康的でセクスィーです。
舞台に映える白い肌、程よく筋肉のついた広い肩から、すらりと伸びる両のかいな・・・
今回の衣装がとても低露出度だったため、じっくりと目に焼き付けることができました。はぁ~・・・寿命延びた・・・

ROCKで、センセーショナルなんだけど、ちょっぴり茶目っ気があって、とっても彼らしい舞台かも知れません。
まだチケットはあるのかしら? ゼヒ観てみて下さい。耕史くんを観る目が変わります(笑)


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チック、タック・・・ [イケメン・オン・ザ・ステージ]

山本耕史が主演の舞台『tick,tick...BOOM!』を観に行きました。
タイトルは、時限爆弾か何かがチクタク言って爆発する音だそうです。三十路バースデイまでのカウントダウンに入り、焦って悩む芸術家の男の話です。
日本での初演を見逃したときにはたいそう後悔しましたが、リネンにとってはある意味それでオッケーだったかもしれません。
なぜなら、初演があったときリネンはまだ、20代の前半だったからです。
そしてこの話は、20代の後半に観るに相応しい話だからです。

さて、主演のイケメン山本氏です。
色白できめ細かい彼の肌は、「ハイビジョン仕様」と呼ばれることすらあるほどですが、やはり山本氏は、テレビより舞台の人だと思いました。
トークもけっこう面白いし、バラエティでは抜群の運動神経を発揮するし、ドラマでもいつも誠実な青年を好演だし、なによりあの顔だちもリネンの好みのタイプではあるのですが、
山本耕史の、タレントとしてのイチバンの魅力って、舞台の上で最もよく表れていると思うんです。
すなわち、健康的にすらりと伸びた長い手足と、甘くも力強い伸びのある声。
胸から上のショットが中心になるテレビでは、あの男性らしい、均整の取れた全身のバランスは写しきれません。
それに彼は歌手ではないから、テレビで腹から歌って見せるということも、あまりありませんね。
たとえあまりイイ席ではなくて舞台から何十メートルと離れていようと、とにかく同じ空間の中で、彼の全身での演技をご覧になることを、一ファンにすぎないリネンはオススメします。

ところで「ミュージカル曲」というと、やたら大げさな音楽に芝居のセリフを乗せた、ちょっとこっ恥ずかしい歌...と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが。
『tick,tick...BOOM!』などいわゆるロックミュージカルと呼ばれるものは、それこそ普通のバンドやアーティストが歌番組で歌っていてもおかしくないような、ロックやバラードで綴られているものです。山本氏が出演するのも、そのテの作品がけっこう多い。
だからいつも思うんですよ...この曲、普通にMステとかで歌ってくれないかなぁって。
日本で「敷居が高い」と思われがちな芝居を、若者にとって身近な存在に変える、その活動の一環としてですねぇ...(笑)


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