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「薔薇とサムライ」で橋本じゅんの逞しさに震える [イケメン・オン・ザ・ステージ]

劇団☆新感線の五右衛門ロックシリーズは、
そう、まるでバック・トゥ・ザ・フューチャーのように、
二作目、三作目とどんどん面白くなって参りますよ!
というわけで「薔薇とサムライ」はりきって視聴していきましょう。


baratosamurai


日本を飛び出した石川五右衛門は流れに流れ、
なぜかヨーロッパの海で、海賊の用心棒として活躍しておりました。
雇い主は、海賊しか狙わない正義の女海賊・つむじ風のアンヌ!
ひょんなことから国家レベルの陰謀に巻き込まれ、
いやがおうにも大冒険の始まり始まり~!!


もうね、
天海祐希おねーさま演じるアンヌさえいれば、
他のメンズのことなんて書かなくてもいいんじゃないかと思ったね。
見た目も中身も凛々しくて、カッコよさが群を抜いてたね。
このダイバーシティの時代、イケメンに男も女もないじゃない!

そんなアンヌに一目置かれてるのを見れば、
例によって五右衛門の、あの謎の色っぽさもまたひとしお。


サムライガンマン(?)デス公の、
腕は立つのに根本的にダメ男の匂いがする、
というギャップに萌えるのも一興。

言動は完全にバカ王子なのに腕は立つ、
という隣国の王子シャルルのギャップに萌えるのも、また一興。

中二病の既往歴がある諸姉には、
銀髪の暗殺者エスパーダ男爵も外せません。


でも。ここは敢えて。


橋本じゅん演じる海賊バルバ・ネグロを、
リネンは推したいと思います!!

だって初登場シーンのバルバときたら、
主人公アンヌのライバル海賊として、
見た目もムサくるしければ、やり口も薄汚い、そんなキャラクターだったのに。

その後の華麗なる転身ときたら、
そりゃあ痛快じゃありませんか!

バルバ・ネグロの略奪品は、女性のドレスや宝石ばかり。
弱い者ばかり狙うダサい卑怯者と思いきや、
実は可愛いものやキレイなドレスが大好きで、
「キャーッ可愛いーッ!」ってコレクションしていただけという、
物語の本筋に全く関係ない、
それでいて見事な伏線回収でありました。

何がいいって、
可愛いドレスが好きとカミングアウトした後も、
相変わらずむさ苦しい荒くれ男のままである
というのが大変よろしい。

可愛いドレスが好きだからといって、
急にヒゲを剃ってきたり、
言葉遣いがおしとやかになったり、
振る舞いがフェミニンになったりしない。
実によろしい。

そうとも!

可愛らしいドレスを好きな人は、
可愛らしいキャラクターじゃなきゃいけないなんて
誰が決めた?!

ヒゲのおっさんでも、
荒くれな海の男でも、
一升瓶抱えて野球中継見ながら画面に向かって独りごと言ってるアラフォー女でも、
可愛いドレスに憧れるときもあるんです!
文句あるか!ガーハハハ!!

キャラじゃない?似合わない?

ボニー(神田沙也加)
♪いいの、似合わなくってもステキだから~
♪他人には~ヘンテコに見えて、構わーないーッ!

カミングアウト前は虚勢ばっかで卑小な男だったのに、
フリフリに身を包んで大立ち回りを演じるバルバの、
なんと堂々たることか。

限界突破してからカッコ良さが格段に増した、
氷川きよし先輩に通じるものがあります。

思うんだけど、
「男らしさ」とか「女らしさ」とかって、
「自分らしさ」という基礎の上に乗っけるもんなんじゃないかな、あくまで。

従来の社会で言われてきた「男らしさ」「女らしさ」が、
まったく無価値なものだとは思わないけど、
男らしさのために自分らしさを殺してるようじゃ、
基礎のない場所にビルを建てるようなもんなんじゃない?


ヘンテコではないけど男らしくなかった、前半のバルバ。
ヘンテコだけどめっちゃ逞しい、後半のバルバ。
なんだか勇気を与えられるじゃーありませんか!


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