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想像以上にガッツリゾンビ!『アイアムアヒーロー』を2回ほど観た [銀幕(これまた古い)のイケメン]

リネンのざんげを聞いて下さい。
映画『アイアムアヒーロー』を観に行ったんです、それも封切り日に。
愚かにも直前にコーヒーを飲んだのです。
するとどうだ!
トイレ行きたすぎて一度中座したにも関わらず、再びの尿意に結局リタイアする始末!
通路側の席のお兄さん方には、本当に申し訳ないことをしました。
どこのどなたか存じませんが、隣で漏らされるよりマシとご寛恕願うほかありません。
これがまた悪いことに、チビりそうな内容の映画なんですよぅ・・・!

そんなわけで、「果たして結末やいかに?!」状態で2回目の鑑賞をいたしましたが、
いや・・・面白かったですね!
1回目のリタイアがなくても、普通にリピートしていたかも知れません。
もうね、主演の大泉さんがカッコイイんですもの!
いかにも人の良さそうな、虫も殺せなさそうな大泉さん(が演じる主人公)が、
少女を守るべく、ゾンビを撃つべく、魔弾の射手と化す!
上映が終わるや「もういっぺん観たい!」と思うほどの、痛快極まる勇姿です。
でもそれには、ゾンビももういっぺん観なきゃなんないんですよねぇ・・・

とまぁこのように、「勇姿」に触れておいてナンなのですが、
リネンね、この映画における大泉さんの見どころって、
むしろ前半の凡人モードじゃないかと思うんですよ。
見どころと言って違うなら、萌えどころ。普通すぎてカワイイ。
「普通の男がひょんなことからヒーローに!」っていう筋書は、
よくある・・・というか、基本中の基本だと言えますが、
この映画は、「普通」の描写がなんだかとってもリアル。
だから、感情移入とか共感度とかシンパシーとかが高いんですよね、きっと。

そもそもね。
これがアメリカ映画だったら、ゾンビが出てから1発目の発砲まで、
こんなに時間かかんないんですよ。
主人公が銃を持ってるのは当然で、むしろ銃の効かない敵をどう倒すかってなもんです。
我らが主人公・英雄は、そんなんじゃない。
たとえ銃の免許を持っていても、いや免許を持ってるからこそ、
人(だったもの)に向かって撃つなんてことは、
最後の最後の最後まで、超えちゃならない一線なのです。
でも、私たち日本人の感覚って、そうだよね。

ぽんぽん発砲したり、
「クソッ来るぞッ!」「俺は赤い扉を選ぶぜ!」とかマッチョなしゃべりかたをしたり、
主人公であるのをいいことに美女の唇を強引に奪ったり。
そーゆーキャラクターは、カッコイイかも知れないけど、
リネンたちの近所にはいない。
「普通」じゃない。

街はゾンビだらけで自分には銃があるのに、あくまで銃刀法を守ろうとする英雄が、
ピンチにも「やめて・・・やめてよぉ!」っつって哀願するばかりの英雄が、
隣で美少女が寝ててもチラ見するだけの英雄が、
「普通」で好き。

劇中で英雄は、普通だ普通だって罵られていたけど、
そこがいい。普通なのがカワイイ。
「一緒にいても安全そう」「褒めてるんだよ」って言った美少女が正しい。
大泉さんカワイイ。
凡人モードの時点ですでにチャーミングな英雄ですが、
そうじゃないと、最初に美人の彼女と同棲してる説明がつかないもんね。
大泉さんカワイイ。
映画は、国が混乱したままでエンディングだったけど、
ゾンビが収束する日が来たら、英雄はまた「普通」に戻るんだろうなぁ。
ゾンビ化してたとは言え、人に向かって発砲したことを、
気にやむことさえあるかも知れない・・・

どんな演技をしていても、一抹の「せつなさ」を含んでる、
大泉さんステキ。


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