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土曜の夜には、平日昼の湯と酒を [ブラウン管(古い)の中のイケメン]

今クール、土曜の夜は、ドラマ『昼のセント酒』でキマリっ!

戸次重幸くん演じるダメリーマン・内海が、
営業サボって昼から銭湯に入り、風呂上がりにビールを飲む話です。
『孤独のグルメ』の流れを汲むこの飯テロドラマを、
土曜の深夜に放送するテレビ東京の名采配よ。
そして、銭湯の話だから当然とは言え、戸次くんのいさぎよい脱ぎっぷりに感嘆。


21世紀・・・せちがらい時代です。
外回りの営業マンにGPSを付けとけとか、そんな話も出るほどに。
管理社会。妙にケチくさいディストピア。
我らがダメリーマン・内海は、そんな時代に警鐘を鳴らす一種のヒーローなのではないかと思ったりもしたけどやっぱりそんなことないと思いなおす。

腹が立つほどのまぶしい笑顔で、
「今日だけ!」「自分へのご褒美!」などとほざきながら、
就業時間中に銭湯に突入するダメリーマン・内海。
これがまた、引き締まったウェストにすっと割れた腹筋をしてやがるところが、
なんか逆にこいつのダメリーマンっぷりを引き立ててる気がします。
にいちゃんええケツしとるやんけ

全体的にコミカルな銭湯シーンにノスタルジーを刺激され、
来週は仕事帰りに銭湯寄ろう、と視聴者が決意したところで、
CM挟んで後半は、風呂上がりのビールを飲むパートです。

比較対象として『孤独のグルメ』松重豊さん演じるゴローちゃんは、
下戸という設定だったし、真面目で、表面上は寡黙で、
モノローグも「物静かっぽい語り口だけど、よく聞くとテンション高い」って感じでした。

ダメリーマン・内海は違います。
カラカラの喉に生ビールを流し込むと、エフェクト付きで「うまあああい!」と絶叫!
うるさいよ!そんでウザったいよ!(ホメ言葉)
同じ「心の声」でも、ゴローちゃんとこんなに違うのかと感心します。
出てくるツマミがまた、しょっぱそうで明らかにビール仕様で美味しそうなんだわ・・・!

最後に、このドラマ何が素晴らしいって、
常連さんにまじって風呂に入ったり、近所で1杯引っ掛けたりしておきながら、
その交流が仕事につながって問題解決☆みたいなのは(今のところ)一切ない、
ってところが実によろしい。


平日の昼間、仕事をサボって風呂に浸かり、
水分補給と称して背徳感を肴にビールを飲み、
それでいて上司にぺこぺこする内海が、テレビの中にいる。

一方、週末の真夜中に緩みきった脳で、
戸次くんのハダカを眺め、
挙げ句、飯テロに屈して夜食を支度しだす自分が、テレビの前にいる。

テレビ画面越しの、ダメの応酬。
これぞサタデーナイトよ。


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