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『逆転裁判4』で・・・ [ゲームのイケメン]

さ、いよいよです(笑) 悪名高い「4」。
「ファンの間では無かったことにされている。覚悟せよ」、
「ナルホドくんがすごいイメチェンをかましてくる。覚悟せよ」という事前情報を、得ていました。
ある意味、一番楽しみだな。どれどれ…

うわ!! あぁ~… これは… なんか、惜しいっ!

別に悪くない主人公、別に悪くないライバルキャラ、別に悪くない「みぬく」システム…
でも何かが違う! 何かが惜しい! そこここに漂う、いわゆる“コレジャナイ感”!


シリーズも早や4作目…マンネリ回避のために思い切ってテコ入れをしよう、
というスタッフの考え方は、決して間違ってはいなかった。
ただ、用意したテコが強力すぎて、
力を入れた瞬間に対象物が頭上を吹っ飛んでいった… みたいな感じ。

ゲームの主人公としては少し年嵩になったナルホドくんには、第一線を退いてもらって、
ピッチピチの若者を新主人公に迎えて新章突入しよう、という発想も、
常識的に考えて、そこまで的外れだったとは思えない。
ただ、誤算だったのは、
スタッフが考えていた以上に、ファンは、ナルホドくんが好きだったのじゃないかな。

ゲームボーイアドバンス版の「3」から、待たされて待たされて実に3年。
新章突入だ! とどれだけハッキリ言われても、古参ファンは知りたかったはずです。
あれから、ナルホドくんとマヨイちゃんはどうなったのか。
みっちゃんやメイちゃんはどうしているのか。
気になりすぎて、なんだかオドロキくんの冒険に集中できないのです。
なまじ、ナルホドくん一人が登場するだけに…

オドロキくんのせいじゃない。
謎解きゲームとしても悪くない。
スタッフは、必ずしも間違っていたわけではない。

強いて言えば、ファンに愛されすぎたナルホドくんが、罪作りなのです。


そう。オドロキくんは、決して悪くないのです。ただ、惜しい。
魅力が無いワケではないのだけど、ナルホドくんの後釜としてどうか、と考えると、
いかんせん、見た目も性格も子供っぽすぎたようです。
みぬきちゃんとのコンビはなかなか良いようなので、
「22歳の新米弁護士」という設定はやめて、「15歳の天才少年」てコトにして、
オレら少年探偵団!みたいなノリで行かせたら、可愛らしかったかも知れません。
(どうでもいいんだけど、二人が実は兄妹であること「折を見て話す」とか言ってないで、
 さっさと教えてあげないと、うっかり恋に落ちて韓流ドラマみたいな展開になりゃせんじゃろうか)
オドロキくんの、愛嬌があるんだけどサルっぽい顔を見ていると、
なんだかんだでナルホドくんはハンサムだったのだなぁ…と、思います。

ガリュー検事も、決して悪くはないです。ただ、惜しい。
イケメンで、さわやかで、意外にも公明正大。
主人公オドロキくんと比較すれば、ほどよく対照的な人物で大変結構と思います。
しかし悲しいかな、彼が比較されるのは、オドロキくんとではなかったのです。
いい男ぶりにおいては、御剣検事に及ばず、
インパクトにおいては、メイ検事のムチさばきに及ばず、
キザっぷりにおいてすら、ゴドー検事に及ばない…
結果“狙ってる割には、平凡”という評価を、ガリュー検事は受けてしまったわけです。
もちろんガリュー検事は平凡じゃない。彼は何も悪くない。
ただ諸先輩方が変態すg… いえ、偉大すぎただけなのです。

結局、彼らは何と戦っていたのでしょうか。
『逆転裁判』は、弁護士と検事の法廷バトルなはずなのに、
オドロキくんのライバルは、ガリュー検事ではなく、旧作のナルホドくんだった。
ガリュー検事のライバルは、オドロキくんではなく、旧作のみっちゃん達だった。
「古参ファンの心に宿る過去の幻影」という理不尽な敵と争わされた、二代目たちの悲哀…


ところで例の、うらぶれたナルホドくん。リネンは決してキライじゃない。
むしろスキ。いいキャラクターをしています。コワク的ですらあると思う(言い過ぎた)。
影があって謎があって、女子プレイヤーからキャーキャー言われる素質はあったはず。
…「4のナルホドくん」という単品のキャラクター、として見れば。

やっぱり、衝撃的すぎたのでしょう。

あの、誠実さが取り柄のナルホドくんが、
情熱的な正義感と冷静なツッコミを併せ持っていたナルホドくんが、
けっこう凄惨な事件に巻き込まれながらも、つとめて明るく前向きだったナルホドくんが、
青二才で、ちょっとウブで、頼りないけど頼りがいのあったナルホドくんが、

なぜっ… なぜ、こんな姿に!!

しかも、こっ、ここっ… 子どもがいるなんて!!!!!

衝撃的すぎて、ゲームを構成するその他すべての要素が、霞みきってしまった感があります。
別に悪くない主人公、別に悪くないライバルキャラ、別に悪くない「みぬく」システム…
それらすべてが消し飛んで、「何これ?! 何、このパート4?!」という印象が先行してしまったのです。


思うんだけど、これ第1話の時点で、
「被告のうらぶれ兄さんは、実は成歩堂龍一である」という事実を伏せておいてたら、
どうなってましたかねえ。名前も、偽名か芸名にしといて。

繰り返しますが、うらぶれたナルホドくんは、あれはあれで魅力的です。
プレイヤーをいきなりビックリさせるのではなくて、
まず、うらぶれ兄さんをじっくり見せて、ちょっとでも好きになってもらって、
その過程で、少しずつ、少しずつ、

「このお兄さん、誰かに顔が似てる…」
「トノサマンのビデオ… 観葉植物… いやいやこれはきっとスタッフの遊びだよね」
「だ、だって名前が違うし… こんな大きな子どもがいるハズないし…」
「まさか… ま さ か …!!」

こうして満を持したところで、聞き慣れた「異議あり」っっ!!!!!


ショックが増すだけかも(笑)


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