やっぱ土俵はツートップ [土俵のイケメン]
「初日なのに、千秋楽のような雰囲気だ」と、解説の舞の海が言いました。
熱気のあまり、5人もの客が医務室に運び込まれた日がありました。
そう、朝青龍が帰ってきたのです・・・!!
リネン自身、横綱どうしの優勝争いというものが、こんなにも特別なんだということを、はじめて認識しました。
だって、リネンがお相撲を見始めたころは、若貴ブーム真っ只中で、横綱も大関も居並んでいましたから。
かたや天才肌のヤンチャ坊主、こなた物静かな優等生タイプ。
個性ある横綱が東西に揃っていて、しかも実力伯仲。
やっぱり、大相撲はこうでなくちゃ! 久々に、正しい15日間を見たように感じました。
もちろん、中には、
「朝青龍なんて戻ってこなくてもいい、あのまま引退してもよかった」と言う人も、いると思います。
しかし、リネンは思うのです。
事実あれほどの強さを持った朝青龍は、相撲以外の原因で、引退してはならないのだと。
引退する時は、若い力士にコテンパンにやられて、じゃなければいけないのだと。
そして、それはまだ、今ではないのだと。
朝青龍に限りません。横綱というのは、たぶんそういうものなのです。
最期は後輩に踏み越えられる、それが、最終的な仕事だと言ってもいいでしょう。
「ふん、オレも年を取ったか」と苦笑しながら、ほんの少しの哀愁を帯びて、土俵を去る。
それが、一番カッコイイのです。
それが、横綱たる相撲取りの、あるべき姿です。
若い朝青龍は、まだその域には達していません。
土俵以外で世間を騒がせてしまったからこそ、「最終的な仕事」は、きちんと果たしてもらわないと。
その時がくるまで、切磋琢磨できる最高のライバルもできたことだし。
これから、白鵬と火花を散らせば散らすほど、引退を迎えるいつかの朝青龍は、カッコよくなるはずです。
リネンは、そのカッコいい朝青龍が、見てみたい。
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